民主主義の無力

最近、民主主義の無力を感じる。うまく機能していないように思えるのだ。
僕は東京都内に住んでいるので今度の知事選にはそれなりの関心があったが、
投票に行くことにも投票結果をニュースで見ることにも徒労感があった。
大衆が投票行為をすることが合理的ではないと思ったのだ。
普段新聞やニュースなどまったく見ない人でも成人して税金を納めていれば一票の権利を与えられる。
日常的に政治に関心を持ち、多くの資料を読み分析していても一票の権利しか与えられない。
これはおかしいと思う。
たとえば公務員の試験ならば勉強の成果の度合いに応じて階級が分けられ、
より能力のある人間がより大きな権限を持つ。これは基本的に合理的なシステムだ。
それと同じように、投票の前に試験を受けさせるべきだと思う。
その点数に応じて各人の票数を割り当てる。現知事の名前も知らないような人には投票権を与えるべきではない。
民主主義が衆愚政治にならないためには、そうした試験制度を各所で設けるべきではないか。